科学的な適職 1章
就職と転職の失敗理由ー7割が「視野狭窄」
=物事の一面しか注目できず、その他の可能性を考えることができない
視野狭窄の一例
「下調べをせず、直感に従った」
「お金につられた」
「逃げで職を決めた(将来ではなく、逃避)」
「自信過剰、自信なさすぎ」
※3つ以上の選択肢を用意した場合の失敗率は32%まで低下
なぜ、職業選択において視野狭窄が起きるのか?
①人類の脳には職業選択の為の「プログラム」が備わっていない
→人類の歴史上、仕事選びに悩んだ時代は最近で、適応していない
②人類の脳には職業選びを誤った方向へ導く「バグ」が存在
→偏見、思い込み、思考の歪み
本書のゴール:仕事選びにおける意思決定の精度を高め、正しいキャリアを選び取る
確率を上げ、最終的に「人生の後悔」を限界まで減らす
「適職」=幸福が最大化される仕事
意思決定の精度を上げて正しい仕事を選ぶ&正しい仕事を通して人生の幸福度を上げる
→5ステップ(awake)
1.access the truth
2.widen your future
3.avoid evil
4.keep human bias out
5.engage in your work
1.幻想から目覚める
仕事選びでハマる定番ミス
1)好きを仕事にする
→好きなことを仕事にしようがしまいが、最終的な幸福感は変わらない
●適合派:好きなことを仕事にするのが幸せだ
●成長派:仕事は続けるうちに好きになるものだ
→適合派の幸福度が高いのは初めのうちのみで、1~5年の長いスパンでは
成長はの方が幸福度・年収・キャリアは成長派の方が上
※好きを仕事にすると、仕事で発生せざるを得ない雑務に際し、
ギャップを感じやすくなる
天職は適職は自信が注いだリソースの量に比例するものであり、
どこかに存在するようなものではなく、偶然の産物である
情熱は自ら生み出すもの、と考えている方がよい
2)給料の多さで選ぶ
給料と仕事の幸福度の相関係数=0.15
お金を稼ぐことに勝る幸せ=パートナー(767%)
健康レベルの上昇(6531%)
お金で幸福がある程度までしか買えない理由
①限界効用の低下:贅沢に慣れる
②お金の幸福は相対的な価値で決定される:他人との比較
年収800~900万までは幸福度は徐々に上がる
3)業界や職種で選ぶ
→専門家であっても、有望な業界を予測することはできない
人間は自分の個人的な興味の変化も予測できない(結局 約50%)
10年後の仕事や未来の働き方を正しく予想することはできない
自分が興味のある業種や職種につくのも、問題あり
→好みや価値観は変わり続け、自身はそれを過小評価している
4)仕事の楽さで選ぶ
→適度なストレスがないと、幸福感は上がらない
5)性格テストで選ぶ
→正確テストの結果は主観的、結果が変わる、予測力がない
6)直感で選ぶ
→直感が正しく作業するには条件がある
a)ルールが厳格に決定されている
b)何度も練習する機会がある
c)feedbackがすぐに得られる
→仕事探しはこれに当てはまらない
意思決定スタイルは「合理的」が最も成果を収め、直感的な選択を
する人は自己正当化になってしまう
7)適正に合った仕事を選ぶ
→就職した後に活躍できる要素はあるか?の研究
最も高いものでさえ、候補者の能力を29%しか説明できない
(パフォーマンスを左右する変数が多すぎるから)
※ストレングスファインダー:①強みと仕事の満足度には僅かな相関しかない
②強みは相対的に決まる
(他社がより強みを持つ場合がある)
じゃあ、どうしたらいいの?どのような基準で最高の職業を選べばいいのか?
・・・・・次章に続く