人生の深みを考えてみるブログ

~現代社会になかなか見当たらない”価値あるもの”を探して~

科学的な適職 2章

仕事の幸福度を決める7つの徳目

 

①自由:その仕事に裁量権はあるか?

 ●作業を実行するスケジュールを自由に設定できる

 ●タスクの内容を好きに選ぶことができる

 ●収入や社内ルールに好きな意見を言える

 

 企業で働くなら、労働時間がどこまで好きに選べるか?

         仕事のペースはどこまで社員の裁量にゆだねられるか?

 はチェックが必要

  

 男性=仕事の進め方と作業ペースの自由が効くほど、幸福度が上がる

 

②達成:前に進んでいる感覚は得られるか?

 「小さな達成」が仕事のモチベーションを大きく左右する

 

 ●仕事のフィードバックはどのように得られるか?

 ●仕事の成果とフィードバックが切り離されていないか?

 

③焦点:自分のモチベーションタイプにあっているか?

 適職探しに唯一役立つ正確テストは「制御焦点」

 →人間のパーソナリティを「攻撃型」「防御型」の2タイプに分ける

 

 ●防御型:目標を「責任」の一種ととらえ、競争に負けない為に働く

      自分の義務を果たすのが最終的なゴールで、できるだけ安全な  

      場所に身を置こうとする。失敗を恐れる傾向が強い為、仕事ぶりは

      正確で注意深く、ゆっくりと着実にものごとを進めていく

      最悪の事態を想定して動く傾向が強く、時間の余裕がない状況では

      ストレスが激増。分析や問題解決能力が高い。

 焦点タイプに合った働き方をする方がベター

 

 防御型に適した職業:事務員、技術者、経理係、データアナリスト、弁護士等 

 ・・・実務能力が必要で、複雑なデータを念入りに処理するのが上手く、慎重さ

    を高く評価してくれるような業界が望ましい

 

※モチベーションタイプは生まれ持った特性であり、

 後天的に変えられるかはわかっていない

 

④明確:なすべきことやビジョン・表示軸ははっきりしているか?

 ●信賞必罰がはっきりしていること→ビジョンとその実現のためのシステム

                  人事評価制度(目に見える形か?)

 ●タスクが明確であること

 

⑤多様:作業の内容にバリエーションはあるか?

宝くじで1億円当たる、昇進するといったことも、1年たてば

幸福度はもとに戻り、その上をまた目指そうとする

 

→人間はどのような変化にもすぐ慣れてしまう性質がある

その為、立ち向かう唯一の方法として「多様」があり

日常の仕事でどれくらいの変化を感じられるか?が重要

 

●自身が持つスキル・能力を幅広く活かすことができる

●業務内容がバラエティに富んでいる

●プロジェクトの川上から川下まで関わることができるか

 

⑥仲間:組織内に助けてくれる友人はいるか?

 

職場に3人以上の友人がいる人は人生の満足度が96%も上がり、

同時に給料への満足度が2倍になる

 

職場に最高の友人がいる場合は、仕事のモチベーションが7倍になる

 

組織に自分に似た人がどれくらいいそうか?がポイント

 

⑦貢献:どれだけ世の中に役立つか?

高い満足度を得やすいトップ5

 1.聖職者

 2.理学療法士

 3.消防員

 4.教育関係者

 5.画家・彫刻家

 共通点:他人を気遣い、新たな知見を当て、人生を守る

 

満足度が低い:レジ打ち、工場での単純作業、倉庫ピッキング

     →他人へどう貢献しているかが見えにくい

 

他者への親切は人間が持つ3つの欲求を満たすことができる

①自尊心:他人の役に立つ=自分は有能

②親密感:親切にしたことで、近くになった気分=孤独感の回避

③自律性:他人のためになった=自分で自分の幸せを選択できた

 

未来の可能性を広げる

(1)イニシャルリストを作る=仕事についての選択肢を片端からリストアップ

●今の会社に留まる

●転職する(ソーシャルビジネス)

青年海外協力隊

●社会貢献できる組織(NGO,NPO)

●企業してとにかくお金を稼ぐ

●大学にもう一度入り直す

プログラマーになる

●投資家になる

ニートになる

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「貢献」

●教師になる

●カウンセラー(キャリア・心理学)

●組織コンサルタント

●小説家・芸術家

●コメディアン

●接客業

●弁護士

ライフプランナー

 

 

(2)徳目アテンションで可能性を探す

例えば、自由なら、自由の考え方を基に、就職サイトを見返すことで新たな情報や選択しをイニシャルリストに加える

 

(3)徳目クエスチョンで更に未来の幅を広げる

自由:仕事をする時間・場所・ペースを自分で決められそうな仕事や職種は

   他にないか?

達成:仕事のフィードバックをハッキリと確認できそうな仕事や職種は他に何がある?

焦点:自分のモチベーションタイプを活かせそうな仕事や職種は、他にどのような

   ものが考えられるだろうか?

明確:タスクの内容と評価システムがもっとはっきりした仕事や職種はどのような  

   ものか?

多様:PJの川上から川下まですべての工程に係れそうな仕事や職種は他にない?

仲間:自分に似た人が多そうな仕事や職種はある?仲良くなれそうな人が多い

   仕事や職種は?

貢献:もっと他人への貢献が目に見えやすい仕事や職種は他にないか?

→思いついた答えはどんなものでもイニシャルリストへ加える

 

(4)8つの質問でブロックを外す

これまでのやり方でも視野狭窄を抜け出せなかった場合

次の質問について考えてみる

 1.イニシャルリストに書きだした選択肢がどれも選べないなら、

   他にどのような可能性があるか?

 2.もし今の時点で有り余るお金を持っていたら、イニシャルリストの選択肢 

   を選ぶか?

 3.もしいまの時点で不安も心配事も全くなければ、

   他にどのような選択肢があり得る?

 4.今までの努力(つぎ込んだ時間やお金)が全て無駄だとすれば、他にどんな

   選択肢がありうるか?

 5.このイニシャルリストが友人のものであれば、どのようなアドバイスが浮かぶ?

 6.イニシャルリストの選択肢を選ぶことにより、人生でできなくなってしまうこと

   はないか?

 7.自分が尊敬する人は、イニシャルリストにどんな助言をしてくれるだろうか?

 8.自分のコネクション(友人・仕事)を通じて、

   また別のオプションが考えられるか?

 

これらを実践することで、適職探しにおける視野狭窄の罠から抜け出す